クラチャン決勝 | クラチャンへの挑戦 ゴルフDIARY

クラチャン決勝

9月9日(日)  【白河メドウのクラチャン決勝】
OUT 1
par 4 5 4 3 4 3 4 4 5
スコア 5 4 6 3 5 3 4 4 5 39
勝敗 × ×
IN 10 11 12 13 14 15 16 17 18  
par 4 4 3 4 4 3 5 4 5
スコア 4 4 4 4 4 4 5 5 5 39
勝敗 × × × ×
OUT 1
par 4 5 4 3 4 3 4 4 5
スコア 4 5 5 3 4 3 4 5 4 37
勝敗 × × ×
IN 10 11 12 13 14 15 16 17 18  
par 4 4 3 4 4 3 5 4 5 チャンピオン
スコア 4 4 3 4 4 5 6 7 4 41
勝敗 × × EX38H

白河メドウはやっぱり俺のコースだ。

天空のゴルフ場白河メドウには、僕の神が18番に宿る。

相手の選手の阿部氏は他のゴルフ場のクラチャンで、流石に強かった。前半18H は、2アップした後、13番、14番、16番のバーディーであっさり逆転された。

僕の2ダウンで昼食に入ったが、緊張感から何も食べられない僕に対し、阿部氏はボリュウームのある牛スタミナ定食とビール。しめしめ食べすぎで、後半お腹が回らないぞと思いきや、ちゃんと半分残した。どこまでも冷静なプレーヤーだ。

後半のOUTコースの8番までで、3ダウン。このままでは負けてしまう。焦りは頂点に達していた。そして9番ロングで、やけくその満振り、満振りで、なんと2オンしてバーディー。クラブハウス前では何人かの競技員、従業員の方々が僕を激励してくれた。

そこから流れが変わった。

あの堅実なプレーヤーの阿部氏が乱れ始めた。13番でお互いバーディーチャンスだった。少し阿部氏の方が遠かったが、前半ねじ込んでいるラインだ。ところが自信をもって打ったボールはカップをかすめ1.5メートルオーバー。それを見た僕はびびって打ちきれず大きくスライスしたが、距離が合いコンシードされパー。結局その大きなスライスが阿部氏を惑わせてボギーを誘い僕の1UP。

今度は1UPした僕にプレッシャーが。14番でやっとのパーパットを沈めた後、15番からは頭の中が真っ白になってしまった。特に17番では、阿部氏がティーショットを左の林に入れ、4打目でもグリーンに乗ってないのに、冷静さを欠いた僕はグリーン周りからちょこちょこ5打も打ちトリプル。後1ホールを残して1ダウンになってしまった。

最終18番ロングのティーショットは思ったより飛んでなかった。でも僕の頭の中は2オンのバーディーしか考えていなかった。13度のスプーンを持ってスタンスをとってみると、かなりの前上がりのライで、飛球線上には白樺の木が邪魔をする。残りは270ヤードで、かなりのスライス風。左も右も池。刻んで3打目勝負も自信なし、とにかく行くしかない。キャディーのひでちゃんは、この無謀さに、はらはらどきどき。半分諦めていたと思う。

もう一度スタンスをとってみたがしっくりこない。三度仕切り直し、集中が限界まで達したとき、前上がりのライが嘘のように真っ直ぐ見えた。おもいっきり振り切ったショットは高く舞い上がり木も超え左の池も越えた手応えはあった。

そして最後に神風が吹いた。

高く舞い上がったボールは、池の上から嘘のように更に高く高く風船のように風に運ばれてグリーンに向かった。

なんと270ヤードを2オンしたそのとき、鳥肌が立った。そしてキャディーのひでちゃんは涙ぐんだ。EXホールに向かうとき、クラブハウス前で、大勢の競技員、他のキャディーさん、スタッフの人達の鳴り止まぬ拍手喝采に気が付いた。本当にうれしかった。

とにかく僕のゴルフ人生で、この場面でのこのショットは伝説になることであろう。そして最後まで最高の勝負をしてくれた阿部氏に感謝。パターのラインを聞いたときは、はっきり言い切ってくれたキャディーのひでちゃんに感謝。ホアキャディーや進行役のスタッフの皆様に感謝。途中でご苦労様ですと声をかけたとき、応援してますとそっと言ってくれた管理の方々。本当に皆さんありがとうございました。

追加

EXホール1番のティーショットはフェアウェーセンターに落ち、よしと声をだした僕に対し、阿部氏は大きく左に引っ掛けたのだが、木に当たって出て来た。そして残り200ヤード以上あるセカンドを載せてきた。それを見てプレッシャーが掛かった僕は、トップスライスでグリーンの右に外した。

今日はアプローチに自信がなくピンチ。とにかく左脇を固め、手首を使わずにショルダーショットをしたところ、良い感じにピンに向かった。しかし、ボールはカップを2メーターもオーバーした。

返しのパットは左からの傾斜、右からの芽、キャディーさんはヒダリカップ一杯と言う。「これを外して負けるなんて、なんと味気ない幕切れか。よし絶対入れてやる。」そう思い、キャディーのひでちゃんを信じて、左手のグリップを固め、左の脇も固め、しっかりとストロークした。

ナイスパーと応援してくれているギャラリーからの大きな声がした。そして、阿部さんの1メーターぐらいのパーパットはカップを一周して外れたかと思ったら、ポロンと入った。

神様は阿部さんに付いているのか、僕への試練なのか。

2番のロングのティーショットは池超えで、右はOB。でも僕の得意なホールで次の3番は苦手なので、ここで決めるしかないと思った。

お互いにティーショットは最高だったが、同じ位置でカジュワルの状態だ。僕が少し手前なので先に打てる。そこで考え勝負にでた。

「よしこのままの状態で打とう。距離のあるロングだけに相手もスプーンを使うだろう。僕が動かしたら、相手もカジュワルウォーターハザードを宣言するに違いない。微妙な状態だけにおもしろい。」

今日は13度のスプーンには自信があった。そして右からの風に対し見事なパワフェードでナイスショット。

疲れて腰の回らなくなった阿部さんは、グジュグジュなライから案の定スプーンで引っ掛けた。大きな声で言えないけれど、作戦成功。阿部さんはボギーになってしまった。

       ・・・神の宿る天空のゴルフ場 白河メドウ最高・・・・。